『ライジング・サン』 — 黒田拓也(2014年)
黒田拓也の『Rising Son』は、ソウル、ファンク、そして緻密なトランペットのフレーズを独自に融合させ、モダン・ジャズの真髄を捉えています。ジャズ愛好家はもちろん、初心者にとっても必聴の一枚です。
ラフィ・マーサー
魂の奥底まで響き渡るトランペットの音色。本作『Rising Son』は、複雑なリズムと魂を揺さぶるメロディーを融合させ、黒田拓也をモダン・ジャズの第一人者として確固たる地位に押し上げたアルバムである。オープニング・トラックから、ジャズの伝統と現代的なエネルギーが意図的に融合されていることが感じられる。 黒田が、緻密なホーン・ラインとグルーヴ感あふれるリズム・セクションを巧みに織り交ぜる手腕は、ジャズの伝統に根ざしつつも、新たな音の世界を探求する先進的な姿勢を併せ持つ、独特な雰囲気を醸し出している。
黒田は、その圧倒的なトランペット演奏を中心に据え、バンドメイトたちのリズミカルな推進力を含む豪華なアンサンブルを周囲に配している。特に「Rising Son」のような楽曲では、リズムセクションが安定感あふれるソウルフルなリズムを刻んでいる。これはファンクやソウルを臆することなく取り入れたジャズであり、このジャンルの深いルーツを愛する人なら誰しも共感できる、豊かな音の織り成す世界を作り出している。
ジャンルを滑らかに融合させている点で注目される『Rising Son』は、単にジャズとソウルの融合に留まるのではなく、文化的・音楽的な目覚めの瞬間を捉え、リスナーを境界を越えた旅へと誘う。 「Nori’s Time」のような楽曲では、黒田がまるで映画のようなアプローチでメロディーを探求し、広大でありながらも親密さを感じさせるテクスチャーを幾重にも重ねていく手腕が際立っている。 物語を前進させるために用いられたブラスとパーカッションの演奏は、まさに聴く者を魅了してやまない。
このアルバムは親しみやすさを保ちつつも、リスナーにモダン・ジャズに対する認識を見直すよう促す。ジャズ通であっても、このジャンルを初めて知る人であっても、『Rising Son』は、幅広いリスナーをハイファイなサウンドと魂のこもった演奏の世界へと誘う。
ラフィ・マーサーは、音楽が重要な役割を果たす場所について執筆しています。
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